革を使って小物を作ってみたいと思ったとき、最初に迷いやすいのが「どの革を選ぶか」です。革は種類によって、厚さや硬さ、手触り、加工のしやすさが異なります。見た目だけで選ぶと、切りにくかったり、縫いにくかったりすることもあるため、作りたい作品に合うものを選ぶことが大切です。
まずは扱いやすい革を選ぶ
初めて使う革には、比較的やわらかく、厚さがそろっているものがおすすめです。薄すぎる革は形が崩れやすく、厚すぎる革は切断や穴あけに力が必要になります。
財布やカードケースなどを作るなら、1.0〜1.5mm前後の革が使いやすいでしょう。小さなキーホルダーやタグなら、0.8〜1.2mmほどの薄めの革も扱いやすく、材料を無駄にしにくい傾向があります。作品の大きさや、革を何枚重ねるかによっても適した厚さは変わります。
初心者に向いている革の種類
扱いやすさを重視するなら、植物タンニンなめし革が候補になります。植物由来の成分でなめされた革で、使うほど色やツヤが変化していくのが特徴です。革の表面に張りがあり、刻印やコバ磨きにも向いています。
一方、クロムなめし革は、やわらかく発色のよいものが多い革です。最初から色や質感が整っているため、革らしい経年変化よりも、完成時の色を重視したい場合に向いています。ただし、種類によってはコバが磨きにくいこともあります。
選ぶときに確認したいポイント
購入前には、革の表面だけでなく裏側も確認しましょう。裏側の面を「床面」といい、毛羽立ちが少なく整っているものほど、作品の内側をきれいに仕上げやすくなります。
また、革の端に大きな傷やシワがないか、厚さが場所によって極端に違わないかも見ておくと安心です。天然皮革には、血筋や色むらなどが見られる場合があります。これらは不良とは限らず、革らしい個性として楽しめる部分でもあります。
最初は小さな作品から試す
初めての革選びでは、いきなり大きな財布用の革を買うより、コースターやキーホルダー、カードケースなど、小さな作品に使えるサイズを選ぶとよいでしょう。実際に切る、穴をあける、縫うという作業を試すことで、その革の扱いやすさが分かります。
迷ったときは、作りたい作品の型紙や説明に書かれている厚さを基準にし、色や手触りを選んでいくとスムーズです。
まとめ:初心者には、扱いやすい厚さで、表面と床面の状態が整った革がおすすめです。まずは小さな作品で試しながら、自分が作業しやすい革を見つけてみましょう。