革の厚さはどう選ぶ?作品別に見る基本の考え方

革を選ぶとき、色や手触りと同じくらい迷いやすいのが「厚さ」です。厚さが変わると、作品の丈夫さだけでなく、曲げやすさや縫いやすさ、手にしたときの印象も変わります。最初から細かく考えすぎず、作りたいものに合う厚さの目安を知っておくと選びやすくなります。

革の厚さで何が変わる?

厚い革は形が崩れにくく、しっかりとした仕上がりになります。一方で、曲げたり重ねたりする部分は扱いにくく、穴を開ける作業にも少し力が必要です。

薄い革は柔らかく、折り曲げやすいのが特徴です。小さなポーチや袋物には向いていますが、薄すぎると形が保ちにくかったり、縫い目の周りが伸びたりすることがあります。

革の厚さは「mm」で表されます。同じ厚さでも、革の種類や硬さによって使い心地は異なるため、数字だけで決めず、用途と合わせて考えることが大切です。

作品ごとの厚さの目安

コインケースやカードケースなら、1.0〜1.5mmほどの革が使いやすいでしょう。適度な丈夫さがあり、革を重ねても厚くなりすぎにくい範囲です。カードケースのポケット部分などには、もう少し薄い革を使うこともあります。

ベルトやバッグの持ち手など、強度が必要な部分には2.0〜3.0mm前後の厚い革が向いています。ただし、厚い革を何枚も重ねると縫いにくくなるため、場所によって厚さを変える方法もあります。

小さな革小物やしおり、ラッピング用のタグには、0.8〜1.2mmほどの薄めの革が便利です。ハサミやカッターで扱いやすく、折り目も付けやすいので、練習用にも使えます。

迷ったときの選び方

初めて作る作品なら、まずは1.0〜1.5mm程度を基準にするとよいでしょう。薄すぎず厚すぎないため、裁断や穴あけ、手縫いのバランスが取りやすい厚さです。

革を二つ折りにする作品は、完成時にどのくらい厚くなるかも確認します。表革と内革を重ねる場合、合計の厚さが増えるため、1枚ずつは少し薄めにすると扱いやすくなります。

購入前に革を指で曲げてみたり、端を重ねてみたりするのもおすすめです。通販では商品説明の厚さを確認し、型紙や作り方に指定がある場合は、その数字を優先しましょう。

厚さに合わせて工夫する

厚い革を使う場合は、革の端を薄くする「漉き(すき)」を行うと、折り曲げや重ね合わせが楽になります。漉きとは、革の裏側を削って薄くする作業です。最初は無理に自分で行わず、薄い革を選ぶだけでも十分対応できます。

反対に、薄い革で強度を出したいときは、裏側に別の革を重ねたり、芯材を使ったりする方法があります。作品全体を同じ厚さにそろえる必要はないので、使う場所に合わせて選んでみてください。

まとめると、革の厚さは「何を作るか」「どの部分に使うか」で決めます。迷ったら1.0〜1.5mmを基準にし、重ねたときの厚みや曲げやすさも確認すると、作業しやすい革を選びやすくなります。