革を手縫いするときは、普段使っている裁縫針ではなく、レザークラフト向けの針を使うのがおすすめです。革は布のように針先で繊維を分けて進めるのではなく、あらかじめ開けた穴に針を通して縫います。そのため、針の形や太さが仕上がりや作業のしやすさに関わります。
革用の針は先端が丸いものを選ぶ
レザークラフト用の針は、一般的な縫い針よりも先端が丸く作られているものが多くあります。菱目打ちなどで開けた穴に通しやすく、指や革を余計に傷つけにくいのが特徴です。
先のとがった針で革を直接刺そうとすると、予定外の場所に穴が開いたり、革の表面に傷が残ったりすることがあります。基本的には、穴を開けてから丸針を通す流れで作業すると扱いやすいでしょう。
針の太さは糸と革に合わせる
針には太さの違いがあります。細い糸を使うなら細めの針、太い糸を使うなら少し太めの針を選ぶと、糸を通しやすくなります。ただし、針が太すぎると、開けた穴を広げてしまうことがあるので注意が必要です。
薄い革や小さな革小物には、細めの糸と針の組み合わせが向いています。厚めの革をしっかり縫う場合は、糸に合わせて少し丈夫な針を選びます。最初は、使用する糸に対応した革用手縫い針のセットから試すと迷いにくいです。
針の長さにも使いやすさの違いがある
手縫いでは、1本の糸の両端に針を付けて、ひとつの穴に左右から通す方法がよく使われます。この場合、針が長すぎると取り回しにくく、短すぎると糸を引き出す回数が増えて作業が忙しく感じることがあります。
小さな作品なら短めの針が扱いやすく、財布やバッグなど縫う距離が長い作品では、ある程度長さのある針が便利です。手の大きさや持ち方によっても感覚が変わるため、実際に少し使ってみて、無理なく動かせるものを選ぶとよいでしょう。
針を使うときに気をつけたいこと
針を穴に通すときは、力まかせに押し込まず、革の表裏を確認しながら進めます。針が途中で止まったら、糸がねじれていないか、穴の中で糸が詰まっていないかを見てみましょう。
針先が丸くても、指に当たれば痛みを感じることがあります。急いで引っ張らず、必要に応じて指ぬきやペンチを使うと安心です。ペンチを使う場合は、針を強くつぶさないように注意してください。
まとめ:革用の丸針を基本に、糸の太さや革の厚みに合わせて選ぶと、手縫いが進めやすくなります。まずは使う糸に合う針を用意し、端革で試し縫いをしてから本番に入ると、針の感覚もつかみやすいでしょう。