レザークラフト初心者向け、針の選び方と使い分け

革を手縫いするときに使う針は、普段の裁縫針とは少し違います。革は布のように針が自然に通る素材ではないため、革に合った針を選ぶことが大切です。

とはいえ、最初からたくさんの種類を揃える必要はありません。革の厚さや糸の太さに合わせて、基本的なポイントを押さえて選んでみましょう。

レザークラフト用の針を使う理由

レザークラフトでは、あらかじめ菱目打ちなどで縫い穴を開けてから針を通します。そのため、針先が鋭すぎるものよりも、先端がやや丸く仕上げられた革用の針が向いています。

先端が丸い針は、開けた穴の形を大きく変えにくく、革の繊維を必要以上に傷めにくいのが特徴です。また、針の軸がしっかりしているため、厚みのある革にも使いやすくなっています。

選ぶときに見るポイント

まず確認したいのは、針の太さです。細い糸を使う場合は細めの針、太い糸を使う場合は少し太めの針を選ぶと、糸を通しやすくなります。

針が太すぎると、縫い穴を広げてしまうことがあります。反対に細すぎると、太い糸を通すときに針穴へ糸が入りにくく、作業中に糸が擦れやすくなる場合があります。

次に、針の長さも見ておきましょう。手縫いでは、ある程度長さのある針のほうが持ちやすく、革の表と裏を行き来させる動作も安定します。短い針は細かな作業に向くことがありますが、最初の一本には標準的な長さのものが扱いやすいでしょう。

初心者が使いやすい組み合わせ

小さなカードケースやコインケースを作るなら、中程度の太さの革用針と、標準的な太さの手縫い糸を組み合わせると使いやすいでしょう。薄めの革には細めの針、厚めの革や太めの糸にはややしっかりした針を選びます。

針は1本だけでなく、左右の手に1本ずつ持つことがあります。手縫いでは、革の両側から交互に針を通す場面が多いため、同じ種類の針を2本用意しておくと作業がスムーズです。

購入時は、針だけでなく「革用」「手縫い用」と表示されているかも確認しておくと安心です。糸を通す穴が小さすぎないものを選ぶと、糸の準備でつまずきにくくなります。

針を使うときの小さなコツ

針に糸を通すときは、糸先を斜めに切ると通しやすくなります。ワックスが付いた糸は先端がまとまりやすい一方、何度も通すうちに毛羽立つことがあるため、無理に引っ張らないようにしましょう。

また、針が穴に入りにくいときは、力任せに押し込まず、穴の向きや革の重なりを確認します。縫い穴が小さい場合は、無理に針を太くするより、菱目打ちで穴を整えるほうがきれいに仕上がることがあります。

まとめると、最初は革用の針を2本用意し、使う糸と革の厚さに合う太さを選ぶのが基本です。針と糸の相性を見ながら、無理なく通せる組み合わせを探してみてください。