革を選ぶとき、色や手触りと同じくらい迷いやすいのが「厚さ」です。同じ種類の革でも、厚さによって扱いやすさや作品の印象が変わります。作りたいものに合う厚さを選ぶと、裁断や縫製がしやすくなり、完成後も使いやすくなります。
革の厚さは作品の丈夫さに関係する
革の厚さは、一般的にミリメートルで表します。数字が大きいほど厚く、しっかりした仕上がりになります。薄い革は柔らかく軽い一方で、形が崩れやすいことがあります。厚い革は丈夫ですが、切ったり曲げたりするのに少し力が必要です。
ただし、厚ければ必ずよいというわけではありません。小さな作品に厚すぎる革を使うと、折り曲げにくくなったり、縫い合わせた部分が分厚くなったりします。
作るものに合わせて選ぶ目安
コースターや小物入れなど、形を保ちたい作品には、やや厚みのある革が向いています。カードケースなら、薄めから中程度の厚さを選ぶと、カードを入れてもかさばりにくくなります。
キーケースやポーチのように曲げる部分が多い作品は、柔らかく扱いやすい薄めの革が便利です。ベルトやバッグの持ち手など、強度が必要なものには厚めの革が適しています。
財布やカードケースでは、1枚の革だけでなく、パーツごとに厚さを変えることもあります。外側はしっかりした革、内側は薄い革にすると、丈夫さと使いやすさを両立しやすくなります。
厚い革を使うときの注意点
厚い革は、重ねたときにさらに厚みが増します。縫い合わせる部分が何枚重なっているかを確認し、針が通るか、折り曲げられるかを考えておきましょう。
厚みが気になる部分は、革の裏側を薄くする「漉き(すき)」で調整できます。漉きとは、革を削って部分的に薄くする加工です。専用の道具が必要になるため、最初はあらかじめ薄く加工された革を選ぶ方法もあります。
迷ったときは試し切りをする
革の表示が同じ厚さでも、種類や加工によって硬さ、伸びやすさ、手触りは異なります。購入前に触れられる場合は、折り曲げたときの感覚を確かめてみましょう。
手元に革があるなら、端材で小さく切り、実際に穴を開けたり縫ったりするのがおすすめです。針が通りにくくないか、曲げたときに割れないかを確認できます。最初の作品では、薄すぎず厚すぎない、扱いやすい革から始めると作業の感覚をつかみやすいでしょう。
まとめ:革の厚さは、作品の大きさや用途、曲げる回数、重ねる枚数を基準に選びます。迷ったら端材で試し、作りながら自分に合う厚さを見つけていきましょう。